[Qiita] gulp-pug v2.0 で JSON ファイルを変数に読み込む方法

jade は商標の問題から、pug に名前が変わりました。また、2016年6月23日時点で v2.0 がベータ版リリースされていますが、v1.11から いろいろと内部構成が変わっていて、以前に紹介した mixin で横取りする方法が使えなくなっていました。

素直に gulp-data を使った方が良さそうですが、ページ毎に適用する JSON ファイルを変更するような運用にしたいので、JSON ファイルの指定は gulpfile.js ではなく、pug ファイル側で指定したいところです。 pug 自体に外部 JSON ファイルをパースする機能があれば良いのですが、残念ながら現時点では自前で用意するしかなさそうです。

タスク側から pug に記述した JSON ファイルを取得する

pug 本体に手を加えるのは時間がかかりそうなので、手っ取り早く gulpfile.js のタスク処理側でカバーします。 ページ側に特定書式コメントの JSON ファイルのパスを指定しておき、タスクの gulp-data 経由で JSON ファイルを読み込むようにします。

pug コメントの後に続けて data path/to/filename.json と記述するルールとします。

{
"name": "サイトタイトル",
"root": "/"
}
view raw site.json hosted with ❤ by GitHub
//-data site.json
//- 呼び出し
h1: a(href=data.site.root) #{data.site.name}
view raw demo.pug hosted with ❤ by GitHub

pug コンパイルのタスクで、前述の JSON パスコメントを検知して、オブジェクトとして取り込むように、以下のように記述します。

'use strict';
var gulp = require('gulp');
var pug = require('gulp-pug');
var data = require('gulp-data');
gulp.task("pug", function(){
return gulp.src("./*.pug")
.pipe(data(function(file) {
var json = {};
String(file.contents).split("\n").forEach(function(line) {
if(line.match(/^\/\/\-\s*?data\s+?((\w+)\.json)$/)) {
json[RegExp.$2] = require("./" + RegExp.$1);
}
});
return { data: json };
}))
.pipe(pug({
pretty: true
}))
.pipe(gulp.dest("./"))
;
});
view raw gulpfile.js hosted with ❤ by GitHub

これで 指定した JSON ファイルの内容を data.[ファイル名] のデータとして pug から参照できるようになりました。

※この記事はQiitaとのマルチポストになります。